-精神科コラム- 2026年10月

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側頭葉てんかん -2026年10月7日-

【側頭葉てんかんの主な特徴】

側頭葉てんかんは、脳の側頭葉を発作の起始部とする焦点てんかんの一つです。発作時には、意識が完全に失われるとは限らず、「何となく様子がおかしい」という形で現れることがあります。

代表的な症状として、

  • 突然、会話が途切れる・反応がなくなる
  • ぼーっとする、目がうつろになる
  • 呼びかけに反応しにくくなる
  • 口をもぐもぐする、唇をなめる、手を繰り返し動かすなどの自動症
  • 突然、見慣れた場所なのに違和感を覚える
  • 既視感(「以前にもこの場面を経験した」ような感覚)
  • 突然の恐怖感・不安感
  • 胃のあたりからこみ上げてくるような不思議な感覚
  • 発作後にその間の出来事を覚えていない

などがあります。

特に重要なのは、「発作中に本人が普通に会話しているように見えても、実際には意識が十分に保たれていないことがある」という点です。

また、発作が数十秒~数分程度で自然に終わり、本人が「ちょっとぼーっとしていただけ」と感じていることもあります。そのため、精神的な問題や単なる疲労と考えられてしまうことがあります。


【受診を考えたほうがよいサイン】

「突然会話が止まる」「目がうつろになる」「呼びかけへの反応がなくなる」といったエピソードを繰り返す場合には、てんかんの可能性を考える必要があります。

診断には、発作の状況を詳しく確認することに加え、脳波検査やMRIなどの検査を行います。可能であれば、発作時の様子を家族が動画で撮影しておくことも診断の参考になります。

「呼びかけても、数十秒間反応がなかった」
「目がうつろになって、ぼーっとしていた」
「そのときのことを本人が覚えていない」

このような出来事を経験したことはありませんか?

こうした症状は、疲れや眠気、ストレスなどでも起こります。しかし、同じようなエピソードを何度も繰り返す場合には、てんかん発作が隠れていることがあります。


【「けいれんしないてんかん」もあります】

てんかんというと、「全身がガクガクする」というイメージを持つ方も多いと思います。

しかし、実際にはすべての発作でけいれんが起こるわけではありません。

特に側頭葉てんかんでは、突然ぼーっとしたり、会話が途切れたり、周囲から見ると「一瞬、意識がどこかに行っている」ように見える発作が起こることがあります。

発作中に口をもぐもぐしたり、手を動かしたりすることもあります。また、発作の前に「急に怖くなる」「懐かしい感じがする」「胃のあたりから何かがこみ上げてくる」など、本人にしか分からない不思議な感覚が現れることもあります。


【精神的な症状と間違われることも】

てんかんの発作は、短時間で自然におさまることがあります。

そのため、

「話をしていたら、急に黙ってしまった」
「集中できていないだけ」

「疲れているのだろう」
「精神的な問題ではないか」

と考えられてしまうことがあります。

しかし、同じような症状が繰り返される、発作の前後で様子が変わる、発作中の記憶がないといった場合には、てんかんの可能性を確認することが大切です。


【気になる症状があれば、ご相談ください】

突然会話が止まる、目がうつろになる、呼びかけに反応しなくなるといった症状が繰り返されている場合は、一度医療機関で相談してみましょう。

診察では、いつ・どのくらいの時間・どのような症状が起こったのかを詳しく確認します。必要に応じて、脳波検査や画像検査などを行い、てんかんの可能性を調べます。

「たいしたことではない」と思っていた短い出来事が、診断の大切な手がかりになることがあります。

気になる症状がある場合は、できるだけ具体的に記録しておくことをおすすめします。

「突然ぼーっとする」「会話が途切れる」「反応がなくなる」――そんな小さな変化も、どうぞお気軽にご相談ください。

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